GALLERY@倉馬奈未 伝わらない事・不安を紛らわす為に書く 忍者ブログ
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授業でなかなか学生さんに分かって頂けない事といえば
仕事イラストは「好きな絵が描けるわけではない」
ということですね。
これも言い方や捉え方で難しいのですが
「嫌いな事を嫌々やる」とはまた違う意味です。

全く縁のないこと、興味がないジャンルのものでもやらなければならない時がある
という事実を伝えても、あんまりピンと来てくれてないなぁという印象を受けます。

私の場合、卒業して間もない時に
「ヨガ・ピラティス」のポーズを大量に描くお仕事をしたのですが
ヨガ、ピラティス大好きでこの仕事が来たわけではなく
この時初めてヨガに触れる感じでした。名前は聞いたことあるけど、くらいです。
もちろんお仕事を頂けると嬉しいので、その時の力で精一杯やります。
ヨガ嫌いだからー、とかヨガ興味ないからー、とかで
断るイラストレーター志望の人はいないと思います。(いますかね?)

多分、学生さん達の多くは
SNSで凄く有名になって
即好きなジャンルの依頼が来ている作家さんばかりに目がいっているのかもしれません。
なので、こういう感覚が理解しにくいのかなとの思います。

こういった作家さんは目につきやすいでしょうし
イラストレーターは、
即好きな作品に関われるんだ!と思ってしまうのかもしれません。
こういう即有名作家さんになれる場合は一握りかと思います。
大量にいたら、それこそ「有名作家」の価値が無くなりませんかね。
また、即好きな作品に関われる作家さんは大変幸運かと思います。
なかなか無い事だからです。

また、数年たてば次々と新たな若い作家さんが出てくるので、
どんな方でもずっと人気を保ち、
好きな絵のお仕事を続けて行けるかどうかも分からない世界です。

下積み時代を経験しながらコツコツ地味に仕事をしている人もいます。
目立たなくても、絵が好きだから描き続けます。
趣味とかではなく、根本に描くのが好きじゃなければ、
外野から何やかんや言われた時に、続けられません。

学生時代は華やかさに憧れるからなのか?
自分の絵柄で仕事で即座に
好きなジャンル、好きな作品が描けるわけではないというのは
ちょっとでもいいから理解して欲しいと思う時があります。

児童書系のお仕事の時も絵柄を変えたりしましたが
あまり絵のお仕事について知らない方からは
「前の絵柄の方が好きでした」とか平気で言われます。
…児童書向けにその絵柄を練習して
その画風にしているんです…とはわざわざ説明もできず…
はぁ、そうですか。となりました。
そんな意見を頂いて気分爽快だな、とはならないもんです。
(※児童書のお仕事はかわいい絵柄の研究になり、自身としてはとても楽しいお仕事でした)

全然関係ない話を挟みますが
アイデンティティの田島さんが
「全然何にも分かってない人が色々いってくる」とご立腹だったのを
YouTubeで拝見して、面白くも苦笑いしながら見ていました。
(自チャンネルと、まろにTVでポロっとこぼしてる時アリ)
どのジャンルも同じなんだと思います。
そんな事言わなくても、分かっている人は分かってるから大丈夫なのに。

でも自分の事になると、
確かに不安だし心配だし叫びたくなる事はあるものだなんて考えながら見ていました。

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